家の中に吹き抜けがあると明るく開放的な空間になることから、利用するご家庭が増えています。
しかし家相から見た吹き抜けは「欠け」となるため、あまり好ましいものではありません。
吹き抜けを作る際のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
吹き抜けって何?メリット・デメリットは?
吹き抜けとは、1階と2階の間を仕切る天井をくり貫いた状態を指します。一般的に家の中に明るさを取り入れたり、開放感を出すために設けられます。
明るく開放感があるのが吹き抜けのメリットですが、同時にデメリットにもなりますので特徴をつかんでおいてください。
吹き抜けのメリット
家の中が明るい
吹き抜けは、家の中を明るくするために設けられることがあります。
1階にある玄関などは暗くなりがちですが、吹き抜けを作ることによって2階から明るさを取り入れることができます。
開放感が出る
吹き抜けを作ると、天井に高さがあるので開放感が出るというのもメリットのひとつです。
吹き抜けがあることによって、せま苦しいリビングに広々とした空間が得られます。
デザインがおしゃれ
おしゃれなデザインの吹き抜けは多く、リビングに階段を作るなどバリエーションが増えます。
吹き抜けのある間取りを見てデザインが気に入り、採用するご家庭は少なくないようです。
吹き抜けのデメリット
光熱費が上がりやすい
吹き抜けを作る際に家が広く感じられるのはいいのですが、1階で暖められた空気が上方に逃げやすくなります。
その結果、エアコン代のような光熱費が上がってしまうことがあるでしょう。
音が響く
1階と2階がつながっている吹き抜けでは、1階の音が2階に響きやすくなります。
上の階まで音が聞こえてうるさく感じられることがありそうです。
掃除がしにくい
天井が高くなるので、掃除がしにくいというデメリットがあります。
他に電球が取り替えにくくなるなどメンテナンスが大変だと言われます。
【家相】吹き抜けのある家はNG?徹底検証
家相から見た吹き抜けのある家は「欠け」のある空間ということになります。
特に吹き抜けが家の中心にある場合に凶相とされています。
吹き抜けを作る場合は、作る方角や位置などを考えた方がよいでしょう。
【家相】吹き抜けを置いてはいけない場所はある?
~家の中央に吹き抜けを置いてはいけない!~
吹き抜けを置いてはいけない場所ですが、表鬼門や裏鬼門、家の中央に置くのはNGとされています。
家相では「家の中心から半径2m以内」と具体的に範囲を示しています。
吹き抜けをどうしても作りたいという場合は、とりあえずNGとされているところを避けた方が良さそうです。
【家相】表鬼門・裏鬼門に吹き抜けを置くのはNG?
家相における表鬼門とは家の中心から見て北東45度の範囲を言います。
裏鬼門は表鬼門と逆の方位で南西45度の範囲となります。
家相では表鬼門・裏鬼門に「欠け」を作ることを凶相としています。吹き抜けは欠けの一種と判断されます。
さらに「正中線」と「四隅線」と呼ばれる範囲も避けてください。
正中線は東西と南北の中心を通る線、四隅線は鬼門である北東と南西、東南と西北の45度の中心を通る線を言います。
【家相】どこに吹き抜けを置くのがおすすめ?
どこに吹き抜けを置けばいいかですけど、吹き抜けで多いのは玄関とリビングに設置するケースです。
家の中央や裏鬼門と表鬼門の範囲を避けて玄関やリビングを設けることで、吹き抜けも良い方位に置くことができそうです。
玄関やリビングを良い方位に作ることは重要なポイントですから、玄関とリビングの位置が良ければ吹き抜けがあったとしてもデメリットが緩和されます。
【家相】方位別!吹き抜けの吉&凶を見極めよう!
吹き抜けは「欠け」となることから家の中央に作ってはいけないと言われていますが、ほかの方角についてもご説明します。
【北、北東】
ただでさえ寒いと言われる吹き抜けを日当たりの悪い北に作るのはNGです。
しかも北東は「表鬼門」の方角ですから、吹き抜けを作る候補からまっ先にはずしてください。
【東、南東】
朝日の昇る東、家相的に吉方位の南東に吹き抜けを作ると良いでしょう。
明るくなる上に風通しも良くなり、吹き抜けを作るメリットが倍増します。
【南】
南もまた日当たりの良い明るい方角です。
吹き抜けを南東に作るのが無理なら、次の案として南に作るのもよいでしょう。
【南西、西】
南西は「裏鬼門」の方角なので、吹き抜けを作るのはやめた方がいいと言われています。
西も西日が差し込むことから吹き抜けを作って暑さ対策に備えようとする意見がありますが、過ごしにくい方角です。
【北西】
北西は北風が吹き込む上に西日も差し込みます。
この方角に吹き抜けを置く場合も、夏には暑さ対策、冬の寒さ対策が必要になるでしょう。
まとめ
家相的に吹き抜けは家の中央と鬼門を避ければいいとする見方があります。
家の中に光が差さないとか、狭くて風通しが悪いといったデメリットを解消するために作られることもありますから、吹き抜けのプラス面を考慮して適切な場所に置くことをおすすめします。