家相で難しいと言われているのが仏壇の位置です。トイレのそばに仏壇を置いているみたいなことはないでしょうか?
家相から見た仏壇の正しい置き方についてご説明します。
【家相】仏壇はどの向きに置けば良い?
まず仏壇を置く向きですが、一般的なのは東向きか南向きです。北向きは避けて直射日光にあたらないように風通しの良いところに置くのが良いとされています。
ただ仏壇の向きは宗派によっても考え方が異なるみたいですから、特定の宗派に所属されている方は確認してから設置してください。
南向きに置くのは、お釈迦様が説法を行う際に南向きに座っていたとする説からきています。お釈迦様が頭を置いて横になったのが北向きなので、北を避けるのを良しとする説もあります。
また阿弥陀如来を祀る宗派では、西方浄土にいる阿弥陀如来に向けて祈るため東向きを基本としています。
それぞれの宗派で考え方が異なりますから、念のため宗派の意向をご確認ください。
【家相】仏壇を置いてはいけない方位はある?
仏壇を置いてはいけない方位ですが、表鬼門と裏鬼門、正中線と四隅線は避けてください。
正中線とは東西と南北の中心を通る線。鬼門である北東と南西、東南と西北の中心を通る線を四隅線と呼びます。
これらは家相では重要なラインとされています。
表鬼門(おもてきもん)
表鬼門は、家の中心から見て北東の方位を指します。
表鬼門を調べる際は家相盤を用いると便利です。家相盤を見ると「東、南、西、北」は30度、「東南、北東、南西、北西」は60度ずつに分かれています。
裏鬼門(うらきもん)
裏鬼門(うらきもん)は、鬼門と反対の方角(南西)です。表鬼門と反対の方向を指し、二つ合わせて不吉な方位と言われています。
正中線(せいちゅうせん)
正中線とは、「東西」と「南北」の方位の中心に引かれた十字のラインを指します。
正中線が囲った45度の範囲は「四正」と呼ばれています。
四隅線(しぐうせん)
四隅線は、正中線とセットで扱われることの多いラインですが、四隅線のライン上に仏壇を置くのも避けてください。
四隅は「東南、北東、南西、北西」それぞれの中心線を基軸とした45度の範囲を指します。
鬼門と裏鬼門だけであればそれほど大きな範囲ではありませんけど、正中線と四隅線まではずさなければならないとなれば、仏壇を置く場所は限られてくるでしょう。
【家相】必見!仏壇を置いてはいけない場所はある?
家相では、仏壇をトイレや浴室などの水回りのそばに置いてはいけないとしています。また素材に木材が使われている仏壇は、日当たりが良すぎたり湿気が多い場所に置くと劣化が早まります。
リビングやダイニングなどの片隅に置くこともあるかと思いますが、水回りと壁合わせの場所に置くのは避けましょう。
ダイニングはキッチンと一緒の間取りになっていることも多いですから、キッチンと仏壇を一緒にしていいのかという問題があります。
1LDKの間取りなどでリビングとダイニング・キッチンがワンフロアになっている場合は、仏壇を離した位置に置いた方がいいと思います。
仏壇は仏様やご先祖様をお祀りする場所なので、昔から仏間を作り最上の場所に祀られてきています。その家で最も良い場所をお選びになるのが良いでしょう。
【家相】仏壇と神棚の位置のポイントはある?
なんとなく仏壇と神棚を一緒にしてはいけないというイメージがありますけど、一緒の部屋でも構わないみたいです。
ただし向かい合わせに置くのは避けてください。これは片方を拝む時にもう片方にお尻を向けることになるのを防ぐためです。
神棚には神社などからいただいたお札を祀り、神様からのご加護を祈ります。仏壇は仏様やご先祖様を供養するために設置します。
昔は仏間があり、そこに置かれていました。現代はマンションなどでスペースが限られていることが多いために、リビングなどの片隅に置いても違和感のない仏壇が増えてきています。
必ずしも和室に置かなくてはいけないというものではなくなってきているようです。神棚も同じで、日常的にお参りしやすいリビングなどの落ち着ける場所に置きましょう。
仏壇と神棚を一緒に置く場合、仏壇は拝む人の目線の位置、神棚は目線より上の位置に置くことになりますが、神棚の真下に仏壇を置いてはいけません。仏壇と神棚の位置をずらして配置するようにしてください。
また、仏壇と神棚の上に部屋があるのも家相的に良くないとされています。神様や仏様を足元に置くことになるからです。そう言う意味では、仏壇や神棚は1階より2階にあるのが向いています。
まとめ
仏壇を置く場所ですが、東向きか南向きで表鬼門と裏鬼門、正中線と四隅線を避けるというのが基本になります。これらに気をつければ、リビングなどに置いたとしても構わないとされています。
神様や仏様、ご先祖様を供養するという気持ちが重要ですから、毎日お参りしやすい場所に置くことが大切です。